新規オレフィン重合触媒の開発

高活性ニッケルシクロペンテン錯体の合成と
Ni/Feなどのバイメタリック触媒の創製

ヘテロバイメタリック錯体

[MX2=ZnBr2(2a), CoBr2(2b), FeBr2(2c)]

錯体(1)について研究していた際に、イソシアニドの3量化反応を効果的に利用することで、より高活性なニッケルシクロペンテン錯体(2)の合成に成功しました。この錯体は、分子内に金属を捕捉可能なジイミン部位を有しており、ここへ金属種を配位させると、さらに最大約3倍重合活性が向上しました。

Ni-M ヘテロバイメタリック錯体の触媒活性とポリエチレンの特性
ヘテロバイメタリック錯体の触媒活性とポリエチレンの特性

論文 Tanabiki, M.; Tsuchiya, K.; Motoyama, Y.; Nagashima, H.
“Monometallic and heterobimetallic azanickellacycles as ethylene polymerization catalysts.”
Chem. Commun. 2005, 3409-3411.