先端科学技術創造交流会・第2回イオン性液体特別研究会主催:先導物質化学研究所  講師:三島正章 先生  Hans-Ullrich Siehl 先生  吉田直樹 先生

先端科学技術創造交流会・第2回イオン性液体特別研究会

主催:九州大学先導物質化学研究所

共催: F&F インターナショナル・生産科学研究奨励会

日時:2004年8月24日(火)午後1時—5時(5時から懇親会)

場所:ヘンケルロックタイトテクノロジーセンター – アジアパシフィック

(ヘンケルジャパン(株)アジア太平洋地域開発研究所)

(横浜市磯子区新磯子町27−7, JR根岸線磯子駅東駅より徒歩5分 TEL: 045−758−1881)

http://www.x.henkel.com/int_henkel/ourcompany_jp/channel/index.cfm?pageid=352

九州大学先導物質化学研究所は、産学連携活動の一環として、F&F Internationalや生産科学研究奨励会と協働して、先端科学技術創造交流会の第1回イオン性液体特別研究会を今年1月20日に東京で開催しました。イオン性液体特別研究会では、イオン性液体の分子設計や機能設計の基礎となる溶媒構造ー物性・反応性の相関関係について議論するのみならず、イオン性液体を用いた種々の応用研究を行っている多分野からの講師を招待して交流会を開催します。基礎研究と応用研究を包括的にとらえイオン性液体研究の現状と将来について学際的に議論する点がこの特別研究会の特徴の一つです。第2回目は3名の講師をお招きして、ヘンケルジャパン(株)アジア太平洋地域開発研究所(横浜)で開催します。この分野の研究活動にご関心をお持ちの方々は奮ってご参加下さい。

講演題目:

1.有機反応の新しい溶媒としてのイオン性液体ー溶液論の立場からー

三島正章(九州大学先導物質化学研究所)

大気中のみならず水中においても安定なイオン性液体が見いだされて以来、有機

化学の分野ではその非揮発性、リサイクルの観点から環境に優しい溶媒として期待さ

れている。通常の分子性溶媒とは異なる特性を有するイオン性液体が有機反応の溶媒

としてどのように用いられているかを概観し、反応基質、試薬、触媒だけでなく 反

応過程に生成するイオン性中間体や遷移状態とイオン性液体との間の相互作用に関す

る知見を基にして、イオン性液体の今後の課題について考察する。

2.Towards a Quantitative Model of Ion Pair Formation in Solutions of Dialkylimidazolium

Ionic Liquids.

Hans-Ullrich Siehl (ドイツ・ウルム大学 有機化学第1教室)

We have performed a combined experimental and computational model study on ionic liquids based on dialkylimidazolium cations in order to gain information on their structure and ion pairing in solution.1,2 The concentration dependence of the 1H NMR chemical shifts of[BMI]Br, [BMI]BF4 and [BMI]PF6 was measured in various organic solvents. Quantum chemical DFT calculations and molecular dynamics simulations were performed for [EMI]+X-ion pairs. The ion pair formation of [EMI]Cl and EMI]BF4 in various solvents was investigated by MD simulations. Spatial distribution functions (SDF) are used to display the solvation shell structure of the ion pairs. The number of solvent molecules n leaving the solvation shell in the process of ion pair formation and the equilibrium constants K for the formation of ion pairs systems have been determined.

3.「電気二重層キャパシタの高エネルギー密度化技術」

吉田直樹(旭硝子㈱中央研究所)

電気二重層キャパシタをハイブリッド自動車等の電源として実用化するためには、キャパシタの高エネルギー密度化が必須の条件である。弊社では電極、電解液等の材料からセル構造まであらゆる構成要素の見直しを行い、高エネルギー密度化をはかった。今回はおもに電解液を中心にこの高エネルギー密度化技術の内容を説明するとともに、キャパシタ用電解液に求められる特性、イオン性液体を用いた電気二重層キャパシタの動向等について講演する予定である。

(講演会参加費は無料。午後5時からの懇親会参加費は1000円)

(参加者氏名、所属、連絡先を下記宛に電子メールまたはFAXで8月20日までにお知らせ下さい)

参加申し込み連絡先:〒816−8580

福岡県春日市春日公園6−1

九州大学先導物質化学研究所

園田高明

e-mail : sonoda@cm.kyushu-u.ac.jp

Tel&Fax : 092-583-7820

Posted:2004/08/24.