3月19日(金)「開殻有機分子の新展開:電子スピン非局在型中性ラジカルの動的電子スピン物性」講師:森田 靖 先生

先導物質化学研究所の先生方へ
 
 先導研非常勤講師・大阪大学大学院理学研究科准教授森田靖先生の講演会を開催致します。先生は構造有機化学、物性有機化学の分野で非常優れた研究成果を挙げておられ、最近では、「電子スピンが広く非局在化」した炭素中心型の中性ラジカル類の合成に成功され、基礎研究から電池への応用まで幅広く研究を進めておられます。年度末のお忙しい時期ではございますが、皆さまの御来場をお待ち致しております。宜しくお願い致します。
                               箱崎地区 新名主 輝男
                                      TEL 092-642-2720
 
  先導物質化学研究所特別講演会

2010.03.19講演会案内PDF
講演題目:開殻有機分子の新展開:電子スピン非局在型中性ラジカルの動的電子スピン物性
講   師:森田 靖 先生(大阪大学大学院理学研究科化学専攻准教授・九州大学先導物質化学研究所非常勤講師)
日   時:2010年3月19日(金)午前11時より
会   場:理学部化学第3講義室(箱崎キャンパス)
 
 電子スピンを有する中性の有機分子(中性ラジカル)は、空気中では不安定で短寿命の化学種として広く知られている。しかし、立体的および電子的な効果を上手に導入することにより、空気中でシリカゲルカラムクロマトグラフィーが可能なほど安定化することができる。代表的な安定有機中性ラジカルであるTEMPOラジカルやニトロニルニトロキシドの電子スピンは、分子骨格の一部に局在化しており、「スピン局在型」に分類される (図)。我々は、有機π電子系骨格上に「電子スピンが広く非局在化」した炭素中心型の中性ラジカル類の設計・合成に成功した。そして、従来の中性ラジカルでは実現不可能な外部環境変化に応じた動的電子スピン物性を見出した。基礎的研究成果と合わせて二次電池活物質への応用研究についても紹介する。

Posted:2010/03/18.