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持田 勲 名誉教授が瑞宝中綬章を受章(2021/5/7)

先導物質化学研究所の持田 勲(もちだ いさお)名誉教授が、令和3年春の瑞宝中綬章を受章しました。

持田名誉教授は、昭和43年九州大学工学部に講師として着任後、昭和47年に生産科学研究所(現先導物質化学研究所)助教授、その後、教授に昇任し、総合理工学研究科の指導教官も併任しました。また平成7年度から6年間、機能物質科学研究所(現先導物質化学研究所)長と九州大学評議員を歴任しました。

この間、東京大学をはじめ多数の国内大学と研究所の客員研究員、米国イリノイ大学にて博士研究員、英国ニューカッスルアポンータイン大学にて訪問研究員、米国ペンシルバニア州立大学、韓国忠南大学、韓国国立ソウル大学および中国石炭化学研究所等にて客員教授も務めました。

持田名誉教授は、炭素材料科学、化石資源学、環境化学、および触媒化学の多岐に亘る分野において、分子レベルでの構造と反応の解析を進め、企業と密接に連携して多数の実用化開発にて成功をおさめました。その主な成果としては、メソフェーズピッチの解析と合成、ピッチ系炭素繊維の商業生産、石炭液化、石油精製、環境浄化の技術革新の方向を提示するもので、関連応用化学の発展に貢献したことが評価されました。