皆様
下記の要領で、先導研 研究指導者講演会を開催いたします。
ご多忙の折と存じますが、皆様のご来聴をお待ちしております。
森
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ご多忙の折と存じますが、皆様のご来聴をお待ちしております。
森
Wednesday, May 21st, 2025
15:00 ~ 16:30
日 時 : 2025年5月21日(水) 15:00〜16:30
場 所 : 先導物質化学研究所(筑紫キャンパス) 中央棟111セミナー室
講 師 : 甲田 信一 先生 (分子化学研究所 助教)
題 目 : 「両端指定型遷移状態探索のための新たな手法の開発と応用」
要 旨 :
化学反応や構造変化のメカニズム理解のためにはその峠に相当する遷移状態を知ることが重要である。両端指定型 (double-ended) の遷移状態探索法は反応物と生成物の構造を入力するだけでそれらの中間の遷移状態を探索する。こう書くととても便利なようだが実務上は様々な手間がかかる。例えば、(i) 反応物と生成物の構造は原子の並び順をそろえておかなければならない。しかし、参照データベースやモデリングソフトウェアに起因した並び順の不一致は頻出する。また、(ii) 反応物と生成物をつなぐ初期経路も適切に用意しなければならない。例えば二つの構造を直線的につなぐと経路の途上で原子が衝突してしまうので、これを避けなくてはならない。そして、(iii) 遷移状態探索法自体も計算コストが高い。というのも、経路を代表する複数構造を同時に更新していく必要があるからである。本講演では両端指定型遷移状態探索法の基礎を解説しつつ、講演者が近年開発した上記の問題に対処する代替ツール群(3D対応原子-原子マッピング[1]、迅速・堅牢な初期経路生成[2,3]、高効率・堅牢な探索法[4])を紹介する。これらにより、既存手法と比較してより複雑な反応に適用できること、また、探索の自動化も容易になることをお伝えしたい。
[1] SK and S. Saito (in preparation).
[2] SK and S. Saito, J. Chem. Theory Comput. 20, 7176 (2024).
[3] SK and S. Saito, J. Chem. Theory Comput. 21, 2513 (2025).
[4] SK and S. Saito, J. Chem. Theory Comput. 20, 2798 (2024).
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Toshifumi Mori
Institute for Materials Chemistry and Engineering
Kyushu University
6-1 Kasuga-koen
Kasuga, Fukuoka, 816-8580
Japan
phone: +81-92-583-7800
email: toshi_mori@cm.kyushu-u.ac.jp
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