分子触媒で環境にやさしい技術を目指す

触媒反応の概略図

プラスチックや医薬品、私たちの周りにある多くの物質は、化学反応によって合成されています。化学反応を行う際、触媒をほんの少量加えると、反応に必要な活性化エネルギーを低下させることができます。反応中、触媒自身は、消費されず何度も再生し、化学反応を促進させます。触媒を用いた化学反応では、より効率的な物質の合成が可能です。
さらに触媒のなかでも「分子触媒」は、触媒分子の構造や電子構造を制御することができ、生成物のうち「ほしいものだけ」を作り出すことを可能にします。「廃棄物を出さない」といったグリーンケミストリーの観点からみて、環境の面でおおいに貢献できます。
分子触媒は、省エネルギー、省資源で、環境にやさしい技術のための鍵を握ってると言えます。