RESEARCH TOPICS プレスリリース

「プロペラ分子を用いて脂質膜の“海”に“島”をつくる―トリプチセンの噛み合いを利用した新しい膜制御技術―」の研究成果についてお知らせ

大阪大学大学院理学研究科の岩田隆幸 講師(前九州大学先導物質化学研究所 助教)、群馬大学大学院理工学府の木下祥尚 准教授(前九州大学大学院理学研究院 助教)、九州大学大学院理学研究院の松森信明 教授、九州大学先導物質化学研究所の新藤充 教授らの研究グループによる

「プロペラ分子を用いて脂質膜の“海”に“島”をつくる―トリプチセンの噛み合いを利用した新しい膜制御技術―」の研究成果についてお知らせします。

【本研究成果のポイント】
〇プロペラ型分子「トリプチセン」をもとに設計・合成した脂質様分子が、脂質膜の中で集まり、「分子の島」ともいえる安定な「脂質ドメイン」を作ることを明らかにした。
〇脂質は互いに混ざりやすいため、これまで、脂質膜の中で特定の分子だけを集め、安定な脂質ドメインを作ることは簡単ではなかった。
〇今回、トリプチセン脂質が、そのプロペラ部分によって歯車のようにかみ合い、
さらに周囲の脂質分子がその隙間に入り込んで糊のように固めることで、加熱してもバラバラになりにくい脂質ドメインを作ることを発見した。
〇今回作製した脂質ドメインは、脂質ドメインの上に触媒などの機能性分子を集めることで、化学反応を促進する触媒膜、特定の分子を効率よく捕まえる膜材料、薬を運ぶドラッグデリバリー材料などさまざまな膜材料への応用が期待される。
関連リンク