関係各位
下記の要領で、先導研 研究指導者講演会を開催いたします。
ご多忙の折と存じますが、皆様のご来聴をお待ちしております。
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ご多忙の折と存じますが、皆様のご来聴をお待ちしております。
2025年11月18日(火)
15:00 ~ 16:30
日 時 : 11月18日(火)15:00〜16:30
場 所 : 先導研中央棟111セミナー室
講 師 : 笠原 健人 助教(大阪大学大学院基礎工学科)
講演題目 : 「分子動力学シミュレーションと理論化学の連携による分子送達の機構解析」
講演概要:
タンパク質の多くは,基質分子が結合することによって細胞増殖などの生体現象に関わる機能を発現することから,細胞外からタンパク質へ基質分子を送達する過程(分子送達)は生体機能の効率を左右する重要な要素である.分子送達は,基質分子の生体膜透過やタンパク質の結合ポケットへの挿入など,分子スケールで起こる現象である.したがって,これらの過程に対する理解を深化させるためには分子レベルでの現象解析が有用である.このような解析を実現する最も有力な方法論として,分子集団を構成する全ての原子の運動を追跡できる分子動力学シミュレーション(MD)法が挙げられる.近年の計算機の著しい発展もあり,MD法で扱える分子集団の大規模化・複雑化が進んでいる.一方で,注目している現象を物理化学的に見通しよく整理するためには,MD法によって得られる膨大な数値情報を解析する手法の高度化も重要である.このような考えの下,我々は二分子反応ダイナミクス理論をはじめとする理論化学的な定式化により,分子送達に関わる動的パラメータの効率的計算や,分子送達の効率を規定する因子を熱力学・動力学的観点から系統的に解析する方法を開発してきた.本講演では,タンパク質–基質結合や基質分子の膜透過を対象として我々が開発してきた手法とその応用について紹介する.
森
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Toshifumi Mori
Institute for Materials Chemistry and Engineering
Kyushu University
6-1 Kasuga-koen
Kasuga, Fukuoka, 816-8580
Japan
phone: +81-92-583-7800
email: toshi_mori@cm.kyushu-u.ac.jp
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