EVENTS 講演会

11月2日(水)講師:茂木 文夫 先生(北海道大学 遺伝子病制御研究所 発生生理学分野・教授)

関係各位

非常勤講師講演会を開催いたします。
多数、ご来聴賜りますようご案内申し上げます。

木戸秋 悟

開催日時

  • 2022年11月02日(水)

    15:00 ~ 16:30

講演会内容

日 時 : 11月2日(水)15:00~16:30

場 所 : 先導研CE41-1階会議室 A・B

講 師 : 茂木 文夫 先生(北海道大学 遺伝子病制御研究所 発生生理学分野・教授)

講演概要:
生物が卵から個体に至る過程では、様々な細胞が固有の運命・形・機能を獲得する。この形態形成では、細胞が「機械的な力」を感知・応答する現象が重要であることが近年発見された。力作用は、細胞内で不均一に分布し一見不規則な変動を示すが、最終的に細胞に規則的なパターンを確立させる。力作用が細胞内化学反応と連携して細胞の運命・形・機能を制御するメカニズムを解明する試みとして、本セミナーでは線虫受精卵をモデル系とした一連の研究を紹介する。受精卵が、精子由来因子によって細胞内力作用を対称から非対称に転換し(文献1−3)、この力作用の非対称性が運命決定因子のパターン形成を誘導する分子メカニズム(文献4−6)を紹介することで、力学作用と化学反応のクロストークによるパターン形成を議論する。
参考文献
1)Nat. Cell. Biol. (2006) doi: 10.1038/ncb1459
2)Nat. Cell Biol. (2011) doi: 10.1038/ncb2354.
3)Dev. Cell (2019) doi: 10.1016/j.devcel.2019.05.010.
4)Nat. Cell Biol. (2017) doi: 10.1038/ncb3577
5)Nat. Chem. Biol. (2018) doi: 10.1038/s41589-018-0117-1
6)Cell Rep. (2021) doi: 10.1016/j.celrep.2021.109326.

お問い合わせ先

木戸秋 悟
九州大学・先導物質化学研究所(伊都地区)
分子集積化学部門・医用生物物理化学分野
(兼担)ソフトマテリアル部門・メカノバイオマテリアル国際連携分野
(協力)大学院工学府物質創造工学専攻・超分子化学講座
〒819-0395 福岡市西区元岡744 CE41棟204号室
TEL: 092-802-2507, FAX: 092-802-2509