11月6日(木)講演会「低分子液晶によるブルー相の安定化」講師:吉澤篤 先生,「液晶相における分子短軸方向の相互作用を利用した超構造の制御」講師:岸川圭希 先生

 下記の通り、先導研・客員教授、非常講師の講演会を開催します。液晶化学、分子組織化学に関する2件の講演会を開催します。ご来聴くださいますようご案内申し上げます。

 日 時:2008年11月6日(木)14:00~17:00

 会 場:九州大学筑紫キャンパス・総理工第3講義室

1.低分子液晶によるブルー相の安定化

  吉澤 篤 先生(弘前大院理工)

 要 旨:私たちは、以前、C-13NMRを用いて液晶分子を観測し、液晶相の秩序に関与する特定のダイナミクスの存在を明らかにしました。NMRから得られた情報をもとに、複数の液晶形成基を一分子中に組み込んだキラル液晶オリゴマーを合成したところ、それらがブルー相の温度幅拡大に関与すること見つけました。本講演ではダイナミクスを反映した分子設計について解説したのち、特にアモルファス状態であるとされ ているブルー相III(BPIII)に焦点をあて、分子構造が 相転移に及ぼす影響を紹介します。さらに、安定化されたBPIII における電気光学効果の事例を報告します。

 

2.液晶相における分子短軸方向の相互作用を利用した超構造の制御

  岸川圭希 先生(千葉大院工)

 要 旨:棒状分子は、分子長軸周りに高速スピン運動することで、結晶化せずに液晶状態を保っている。通常、分子短軸方向に相互作用が働くと、このスピン運動を妨げるので、結晶化が起こりやすくなり、液晶状態は不安定化する。この講演では、分子短軸方向に分子間相互作用が働く系における液晶相の安定化と、それにより得られた新しい現象や性質 について述べたい。

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  菊 池 裕 嗣 (Hirotsugu Kikuchi)
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Posted:2008/10/27.