講演会「セルフ・アセンブルによる有機分子単層膜および多層膜の形成」講師 杉村 博之 先生

    先導物質化学研究所講演会

講 師: 杉村 博之 先生
(京都大学大学院工学研究科材料工学専攻教授)

演 題: 「セルフ・アセンブルによる有機分子単層膜および多層膜の形成」

日 時: 2006年12月20日(水)16:00-17:30

場 所: 九州大学箱崎キャンパス VBL 3Fセミナー室

主 催: 九州大学先導物質化学研究所

共 催: 九州大学 高分子機能創造リサーチコア、九州大学 21世紀COEプログラム「分子情報科学の機能イノベーション」

杉村博之先生(京都大学大学院工学研究科教授)は有機薄膜の微細加工における第一線の研究者です。杉村先生が先導研非常勤講師として来学される機会に講演会を開催します。多数ご出席下さいますようご案内申し上げます。

担当: 高原 淳
九州大学先導物質化学研究所
電話 092-642-2721
http://takahara.ifoc.kyushu-u.ac.jp
e-mail: takahara@cstf.kyushu-u.ac.jp

要旨:  有機分子が固体表面に化学吸着する過程で、有機分子同士の親和的相互作用によって集合し、分子の配向と配列が整った有機単分子膜、いわゆる,Self- Assembled Monolayer(SAM),が形成される場合がある。その形成過程と各種物性が学術的にも興味深いばかりでなく、膜厚数nm以下の超薄膜を特別な設備を用いることなく比較的簡単に作製できることから、その工学的な応用にも期待が寄せられている。本講演では、この有機分子の自発的な集積化による薄膜形成に関して、2つの例を中心に紹介していただく。一つは、シリコンと有機分子を共有結合を介して接合しSAMを形成するプロセスである。酸化膜を除去し表面を水素終端化したシリコン基板を、熱あるいは光によって活性化し、ビニル基や水酸基と反応させると、Si-C結合あるいはSi-O-C結合によって有機分子が最表面のシリコン原子と連結される。半導体としてのシリコンの物性と有機分子の有するさまざまな機能が融合した新しい電子材料の創製につながると期待されている。もう一つの話題は、Self-Assembleによる多層膜形成である。多層化により耐久性が向上するばかりでなく、複数種の分子を積層することで単層膜では発揮できないより複雑な機能の発現が期待される。特に、金属イオンと有機酸との錯体形成を利用して、有機酸分子層と遷移金属層を交互積層する手法、層と遷移金属層を交互積・u梠wする手法について解説する。

連絡先

高原 淳(Atsushi Takahara)

九州大学・先導物質化学研究所・分子集積化学部門・教授
九州大学大学院・工学府・物質創造工学専攻
〒812-8581
福岡市東区箱崎6-10-1
TEL:+81-92-642-2721
FAX:+81-92-642-2715
E-mail:takahara@cstf.kyushu-u.ac.jp
http://takahara.ifoc.kyushu-u.ac.jp

Posted:2006/12/20.