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講演会 「金 クラスターのサイズ選択合成と構造・物性・触媒作用」講師 佃 達哉 先生 「単層カーボンナノホーンのDDS応用」講師 湯田坂 雅子 氏

先導物質化学研究所特別講演会
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講 師:佃 達哉 先生
(北海道大学触媒化学研究センター・教授)

演 題:「金 クラスターのサイズ選択合成と構造・物性・触媒作用」

日 時:2007年12月3日(月) 15:00-16:00

場 所:先導研筑紫キャンパス A棟1階 111講義室(中央コピー室横)

要旨:
100 個以下の原子からなる金属クラスターは,バルク金属では見られない特異的な構造や物性が発現し,劇的なサイズ依存性を示す.金属クラスターの特質を生かした機能性材料を創製するためには,その表面を有機分子で保護・安定化するとともに,原子レベルで構成原子数(サイズ)を制御することが必要不可欠である.我々は,有機配位子や高分子で保護された金クラスターを対象として,サイズを厳密かつ系統的に規定しながら合成する方法を開発した.講演では,我々の成果を中心として,以下の話題を提供する.
1)配位子保護金クラスターの魔法組成と幾何・電子構造
2)高分子保護金クラスターのサイズ特異的触媒作用とその起源


 講 師:湯田坂 雅子 先生
(JST-SORST, NEC・主任研究員)日 時:2007年12月3日(月) 16:15-17:15演 題:「単層カーボンナノホーンのDDS応用」

要旨:
単層カーボンナノホーン(SWNH)は、グラファイトシート1枚からなるチューブ状物質で、通常2000個程度が集まって直径100nm程度の集合体を形成している。SWNHは、薬を患部に選択的に送達するためのドラッグデリバリーシステムを構築するのに適している。これまで、SWNHの開孔法、薬を内包させる方法、化学修飾などを研究してきたので、得られた結果を紹介する。

連絡先
吾郷浩樹(ago@cm.kyushu-u.ac.jp)
辻剛志 (ta-tsuji@cm.kyushu-u.ac.jp