関係各位
先導研非常勤講師講演会 ~Bio-inspired Engineering~を開催いたします。多数、ご来聴賜りますようご案内申し上げます。
木戸秋 悟
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日 時 : 11月25日(木)14:00~17:00
場 所 : 先導研伊都地区 CE11 2F会議室
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講 師 : 安達 泰治 先生
京都大学再生医科学研究所 教授
附属ナノ再生医工学研究センター バイオメカニクス研究領域
講演題目 :『細胞運動におけるアクチン細胞骨格構造システムのバイオメカニクス
Biomechanics of Actin Cytoskeletal System in Migrating Cells』
概 要 :
細胞運動において,アクチン細胞骨格は,細胞内で力学構造システムを形成し,常に重合・脱重合,切断等によりダイナミックに変化している.これらの過程において,多くの生化学的因子だけでなく,細胞骨格に作用する張力や変形などの力学的因子が重要な役割を果たしている.本講演では,力学的因子と生化学的因子との相互作用から生み出されるアクチン細胞骨格の動的なシステム構築過程の理解を目指し,実験と数理モデリング・シミュレーションをリンクさせながら進めているバイオメカニクス研究を紹介する.
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講 師 : 古澤 力 先生
大阪大学情報科学研究科 准教授
バイオ情報工学専攻
講演題目 : 『細胞分化の動的モデル ~幹細胞システムの理解へ向けて~』
概 要 :
多細胞生物を構成する多様なタイプの細胞が、どのような機構によって発生し維持されているかを理解することは、現代の生物学の重要なテーマの一つである。また、近年の幹細胞研究の進展により、幹細胞が持つ分化能について理解することへの関心が集まっている。そうした問題に対して本研究では、多細胞生物を内部ダイナミクスを持つ細胞が動的に相互作用している系として捉え、いかにしてその相互作用の中から多様な細胞状態が出現し得るか、その機構を計算機実験によって検証した。その結果、分化能を持つ幹細胞タイプの細胞は複雑に振動する発現ダイナミクスを持つこと、そしてそのダイナミクスを生み出し得る制御ネットワークの構造などを明らかにした。実際の幹細胞の系において、予想された振動的な発現ダイナミクスが同定されつつあることを含め、計算機実験ベースの細胞分化研究の可能性について議論したい。
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九州大学・先導物質化学研究所(伊都地区)
分子集積化学部門・生命分子化学分野
大学院工学府物質創造工学専攻・超分子化学講座(協力)
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