先導物質化学研究所講演会
独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構生物系特定産業技術研究支援センター
イノベーション創出基礎的研究推進事業公開講演会
「アレロケミカルの探索と新規生理活性物質の開発」
日 時: 平成22年8月27日(金)
場 所: 九州大学先導物質化学研究所(筑紫)中央棟111講義室
(春日市春日公園6-1、JR鹿児島本線大野城駅徒歩5分)
開催趣旨:
近年、アレロパシー(植物他感作用)に関する研究が活発化し、植物の自己防衛機構、種の保存・繁栄の化学戦略さらには相互情報伝達機構として認識されるようになっている。アレロパシー現象を担う物質(アレロケミカル)から新規な生理活性物質の開発や、これらを産生する植物の農業への有効利用による環境に優しい農業と安全な食糧生産が期待される。独立行政法人農業環境技術研究所、徳島大学ヘルスバイオサイエンス研究部、九州大学先導物質化学研究所の研究チームは平成20年度「イノベーション創出基礎的研究推進事業」に表記課題で採択され研究を推進している。このプロジェクトでは新規アレロケミカルの探索、活性成分の単離、構造決定、作用機序の解析、有機合成による供給・構造変換・作用増強等を通してアレロパシーの基礎研究と農業への応用を目指している。本公開講演会ではこれまでの成果の一端を紹介する。
プログラム:
10:55 研究代表者挨拶(藤井義晴)
11:00~11:20 藤井義晴((独)農業環境技術研究所)
「アレロケミカルの探索と利用に関する研究」
11:20~11:40 宍戸宏造(徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部)
「天然アレロケミカルの合成と化合物ライブラリーの構築」
11:40~12:00 新藤充(九州大学先導物質化学研究所)
「アレロケミカル及びその類縁体の合成と構造活性相関研究」
12:00 閉会
***連絡先:九州大学先導物質化学研究所新藤充(092-583-7802)